「リベラル派の理想の親密性」 の実現を阻害している 3 つの課題
「リベラル派の理想の親密性」 (自由な親密性 : 男女ともが自立した経済基盤のもとで、自由に結合し、子育てをする) の実現を阻害している 3 つの課題
経済成長の鈍化
本来の議論は逆向きなのです。十分な雇用と生活保障があれば、シングルマザーや同棲は特に大きな問題にはなりません。もちろん、同じ経済・生活水準の子どもで、父と一緒に育ったケースと育たなかったケースを比べて、後者のほうが成人期にいろいろ問題を抱えている可能性について検討する、といったことはありえます。しかし、シングルマザーの貧困の問題はシングルマザーであることから生じるのだ、という議論は、いかにもピント外れです。シングルマザーや同棲が貧困問題の原因なのではなく、貧困がこれらを問題化しているの
無償労働
無償労働とは要するに家庭内で家族が行う家事や育児のこと
いくら雇用されて経済的に自立したとしても、家事や育児までも自分一人で行うのはたいへん
シングルペアレントの苦労もここにひとつの理由がある
『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』 の 3 章で語られる
人口の高齢化
「家」 が経済拠点であった時代とは異なり、雇用労働が一般化した世界だと高齢者はそれだけでは経済的基盤を失う
『結婚と家族のこれから 共働き社会の限界』 の 5 章で語られる
参考文献
結婚と家族のこれから 共働き社会の限界